“ パリで最も愛された画家 ” フジタ。
魅惑的な作品の数々と、波乱の人生を紹介する一冊。
「もっと知りたい」シリーズは、美と創造の分野で偉大な足跡を残した作家や流派などについて、
年代順にその生涯や変遷をたどりながら、作品の魅力と本質に迫ります。
海外で成功を収めた日本人画家の草分け的存在である藤田嗣治(レオナール・フジタ)の、
81歳、パリで亡くなるまでの創作活動を追う。
画家を一躍有名にした乳白色の肌の裸婦がよく知られるが、
以降、中南米への旅、日本への里帰りと戦場各地への取材、渡米、
そしてフランスへの帰化というように創作拠点と年代により、作風も変化をとげている。
本書はその多様性を知り、画家をトータルな視点でとらえることができる。
職人的な「マメ」な才能を発揮した針仕事や大工仕事、本の挿絵や装丁も紹介。
写真家土門拳の心をとらえた、被写体としての画家の素顔の魅力なども特集でとりあげた入門書の決定版。
【目次】
■藤田嗣治からレオナール・フジタへ
20世紀の「西欧」と「極東」の出会いのシンボル 林 洋子
■序章 フランスへの憧れ 1886─1912(0─26歳)
パリを目指す画学生
■第1章 パリ─乳白色の誕生 1913─1929(27─43歳)
・失われゆく「パリ風景」の発見
・パリの異邦人美術家コミュニティーで
・20年代初頭、画風の確立
・集める 描く
・ほか
■第2章 旅する画家 1929─1938(43─52歳)
・中南米での2年間
・極東の街頭風俗を描く
・中南米から和の暮らしへ
・ほか
■第3章 戦争画の時代 1938─1948(52─62歳)
・戦場への旅
・空想への旅 フランスへの思い
・傑作クローズアップ 《猫(争闘)》
■第4章 晩年――レオナール・フジタ 1949─1968(63─81歳)
・ニューヨークでの創作活動
・理想の家
・再びパリを描く
・ほか
■レオナール・フジタへの旅
内呂博之
■藤田嗣治に出会えるおもな美術館・施設
国内・海外
■ほか
著者 | 林洋子 / 内呂博之 |
出版社 | 東京美術 |
発行年 | 2013年 |
サイズ (cm) | 25.7 × 18.3 (B5) |
ページ | 95P |
画家プロフィール | 藤田嗣治 (ふじたつぐはる)
1886年、東京生まれ。東京美術学校卒。1913年渡仏。乳白色の肌の裸婦とその傍らで眠る猫の絵が人気を博し、パリで名声を得る。ピカソ、モディリアーニらと交友。55年、フランスに帰化。68年没。 |
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