アーティスト症候群　 - 名古屋市美術館ミュージアムショップ

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アーティスト症候群　

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巷にあふれかえる「自称・アーティスト」たち…
ぬぐい去れないこの違和感の正体を探る！

「アーティスト」と呼ばれたい、そのココロとは？「芸術家」とは別物なのか？

なぜ人はアーティストになりたがるのか。
なぜ誇らしげにそう名乗るのか。
その称号をもてはやすのは誰なのか。

「誰かに認められたい」欲求によって “一億総アーティスト化” した現在、
自己実現とプロの差異とは一体どこにあるのか。
美術、芸能、美容……あらゆる業界で増殖する「アーティスト」への違和感を探る。

東京都青少年健全育成条例問題、アート解説本の需要増加など、
最新事情を記した論考を追加。

【目次】

■はじめに　１枚のチラシから　

■美術家からアーティストへ　
　　　・日本人はいつからアーティストと名乗り始めたか
　　　・８０年代パルコ文化と横尾忠則の画家宣言
　　　・ほか

■アーティストだらけの音楽シーン　
　　　・ワンランクアップさせてくれる魔法の言葉
　　　・ＭＴＶとともに輸入された称号
　
■芸能人アーティスト　
　　　・芸能人のアート活動への微妙な違和感
　　　・女流画家系／画伯系／アーティスト系
　　　・ほか

■『たけしの誰でもピカソ』と『開運！なんでも鑑定団』　
　　　・「アーティスト」であるという自己確認に必要なもの
　　　・『たけしの誰でもピカソ』――自意識のドキュメンタリー　ほか
　　　・『開運！なんでも鑑定団』――フェティシズムの劇場　ほか

■職人とクリエイター　
　　　・アーティストと職人編
　　　・アーティストとクリエイタ―編　

■「美」の職人アーティスト達　
　　　・フローラルアーティストと華道家
　　　・「メイクさん」から「メイクアップ・アーティスト」へ
　　　・ほか

■私もアーティストだった　
　　　・私は如何にしてアーティストをやめることになったのか
　　　・美大受験予備校から芸術大学へ
　　　・ほか

■「アーティストになりたい」というココロ　
　　　・自分流症候群
　　　・格差社会の中のオンリーワン幻想
　　　・ほか

■文庫版のための長いあとがき　

著者	大野左紀子
出版社	河出書房新社
発行年	2011年
サイズ（ｃｍ）	15.0 × 10.5ｃｍ（文庫）
ページ	272Ｐ
著者プロフィール	大野左紀子（おおのさきこ） 1959年、名古屋生まれ。東京藝術大学美術学部彫刻家卒業。名古屋芸術大学、トライデントデザイン専門学校非常勤講師。

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