マルク・シャガールの 美しく華やかな作品群と 愛すべき人生を
詳しく紹介し、その魅力に迫る一冊。
「もっと知りたい」シリーズは、美と創造の分野で偉大な足跡を残した作家や流派などについて、
年代順にその生涯や変遷をたどりながら、作品の魅力と本質に迫ります。
二つの大戦とロシア革命を生き抜き、迫害と亡命、
最愛の妻ベラの死といった苦難や悲しみを経てなお、
人生の歓びと愛のメッセージを発し続けた異色の画家 98年の生涯と油彩の傑作。
終生ユダヤ人としてのアイデンティティーを失うことなく、
故郷ロシアの大地とパリの自由を愛した画家だが、
その作風やテーマは時々の心を映し多様である。
作品の深い魅力を支える哲学的・宗教的なイマジネーションにふみこみ、
画家の無意識にまで迫った著者のシャガール観により、
恋人や花束、異形の生き物たちは新たな意味を帯びて立ち現れるだろう。
版画やステンドグラスなどの、油彩とは異なる魅力も紹介。
【目次】
■過去を深く知り、未来に開く
シャガール芸術の隠された魅力
■序章 故郷ヴィテブスクの日々 1887(0歳)─1910(23歳)
■第1章 旅立ち ―パリへ 1910(23歳)─1914(27歳)
・キュビスムを取り込む
・アポリネール
・追想のヴィテブスク
・ほか
■第2章 ロシアへの帰還 1914(27歳)─1922(35歳)
・ユダヤの伝統
・恋人ベラとの再会、結婚
・イダの誕生、家族の情景
・ほか
■第3章 パリ再び 1922(35歳)─1941(54歳)
・花束と恋人たち、セーヌ河とエッフェル塔のパリ
・シャガールと色彩
・不安の時代
・ほか
■第4章 亡命、ベラの死 1941(54歳)─1948(61歳)
・アメリカ、旧作への加筆と再生
・ベラの死を乗り越えて
・傑作Close Up 「抵抗」「復活」「解放」
・ほか
■第5章 愛と幸福の南フランス 1948(61歳)─1985(98歳)
・ヴァンスからサン・ポール=ド=ヴァンスへ
・シャガール最晩年の絵画の魅力
・版画への情熱
・ほか
■シャガールに出会えるおもな美術館
■ほか
著者 | 木島俊介 |
出版社 | 東京美術 |
発行年 | 2012年 |
サイズ (cm) | 25.7 × 18.3 (B5) |
ページ | 79P |
画家プロフィール | マルク・シャガール (1887-1985)
ロシア、ウィテブスクに生まれのユダヤ人。20世紀を代表する画家。「私と村」などが代表作。 |
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